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社会・教育

2024年09月06日

NIMBYと社会的施設のジレンマ

土屋雄一郎(京都教育大学教授)

NIMBYと社会的施設のジレンマ

NIMBYと社会的施設のジレンマ

土屋雄一郎(京都教育大学教授)

廃棄物処理場や原子力発電所、喫煙所など、必要性は理解されても、自分の「裏庭」にはつくってほしくないという問題に対して、どのように考えるべきなのか。重要なのは、合理的な「理解」を求めるのではなく、反対派の「気持...

2024年09月02日

満員電車に揺られ、文句も言わず働き続ける...日本人はなぜ“資本主義”が好きなのか?

佐伯啓思(社会思想家),斎藤幸平(経済思想家)

満員電車に揺られ、文句も言わず働き続ける...日本人はなぜ“資本主義”が好きなのか?

満員電車に揺られ、文句も言わず働き続ける...日本人はなぜ“資本主義”が好きなのか?

佐伯啓思(社会思想家),斎藤幸平(経済思想家)

気に入らないことがあるとすぐにデモを行うフランス人、文句を言わず働き続ける日本人――その差はなぜ生まれたのか? 保守×左派の異色対談を、 『神なき時代の「終末論」』 より紹介する。 ※本稿は、佐伯啓思著 『神...

2024年08月16日

他人を執拗に批難する人は、「叱ることの快感」に浸っている

村中直人(臨床心理士),佐渡島庸平(株式会社コルク代表取締役、編集者)

他人を執拗に批難する人は、「叱ることの快感」に浸っている

他人を執拗に批難する人は、「叱ることの快感」に浸っている

村中直人(臨床心理士),佐渡島庸平(株式会社コルク代表取締役、編集者)

他人を叱る行為は「相手のため」と考えられがちだが、実は叱ることは「脳の報酬」になっているという。臨床心理士の村中直人氏と、株式会社コルク代表取締役社長の佐渡島庸平氏による、自分では気づきにくい「叱る」ことの心...

2024年08月09日

叱れない教師はダメなのか? 教育現場が囚われる「毅然と叱るべし」の呪縛 

村中直人(臨床心理士),工藤勇一(元東京都千代田区立麹町中学校校長)

叱れない教師はダメなのか? 教育現場が囚われる「毅然と叱るべし」の呪縛 

叱れない教師はダメなのか? 教育現場が囚われる「毅然と叱るべし」の呪縛 

村中直人(臨床心理士),工藤勇一(元東京都千代田区立麹町中学校校長)

日本の教育現場で根強い「叱る」という行為。その効果について、臨床心理士の村中直人氏と、元東京都千代田区立麹町中学校校長の工藤勇一氏が深く掘り下げる。果たして「叱る」ことは、子どもたちの成長に本当に必要なのだろ...

2024年08月08日

元女子バレーボール日本代表・大山加奈も信じた「苦痛神話」...勝利には苦痛が必要?

村中直人(臨床心理士),大山加奈(元女子バレーボール日本代表)

元女子バレーボール日本代表・大山加奈も信じた「苦痛神話」...勝利には苦痛が必要?

元女子バレーボール日本代表・大山加奈も信じた「苦痛神話」...勝利には苦痛が必要?

村中直人(臨床心理士),大山加奈(元女子バレーボール日本代表)

スポーツ界では「厳しい指導」が求められる風潮があるが、果たしてそれは正しいのか? 臨床心理士の村中直人氏と、元女子バレーボール日本代表の大山加奈氏による、スポーツに必要な「厳しさ」についての対話を 『「叱れば人は...

2024年08月06日

B.LEAGUE若手選手 ・内尾聡理、鍵冨太雅がプロになって実感した「社会的責任」

田口佳歩(Voice編集部)

B.LEAGUE若手選手 ・内尾聡理、鍵冨太雅がプロになって実感した「社会的責任」

B.LEAGUE若手選手 ・内尾聡理、鍵冨太雅がプロになって実感した「社会的責任」

田口佳歩(Voice編集部)

2024年7月、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(以下「B.LEAGUE」)は、リーグ所属の新人および2、3年目の選手対象に研修を実施。2016年より毎年、プロとしての自覚の醸成や選手を取り巻く環...

2024年07月04日

「リベラルな価値」も一種の権力にすぎない...批判主義にみる決定的な矛盾

佐伯啓思(京都大学 人と社会の未来研究院特任教授)

「リベラルな価値」も一種の権力にすぎない...批判主義にみる決定的な矛盾

「リベラルな価値」も一種の権力にすぎない...批判主義にみる決定的な矛盾

佐伯啓思(京都大学 人と社会の未来研究院特任教授)

社会の自由と平等を求め続けるリベラルは、権力者やあらゆる差別などの「敵」を徹底的に批判する。しかし、フーコーの権力論を当てはめれば、「リベラルな価値」も一種の権力作用にほかならない。 ※本稿は、佐伯啓思著『...

2024年06月19日

厳しく罰せば、更生できるのか? 見直すべき「受刑者」との向き合い方

坂上香(ドキュメンタリー映画監督)

厳しく罰せば、更生できるのか? 見直すべき「受刑者」との向き合い方

厳しく罰せば、更生できるのか? 見直すべき「受刑者」との向き合い方

坂上香(ドキュメンタリー映画監督)

今年(2024年)2月、都内のとある劇場に映画『プリズン・サークル』を観ようと多くの人が集まった。公開から5年を経ても各地で追加上映されるこの作品を製作したのは、ドキュメンタリー映画監督であり、NPO法人out of frameの...

2024年06月14日

毒親に縛られ続けたライナス・ポーリング...ノーベル賞を2度獲得した天才の苦労

高橋昌一郎(國學院大學教授)

毒親に縛られ続けたライナス・ポーリング...ノーベル賞を2度獲得した天才の苦労

毒親に縛られ続けたライナス・ポーリング...ノーベル賞を2度獲得した天才の苦労

高橋昌一郎(國學院大學教授)

ノーベル賞を受賞するほどの「光」あふれる偉才たちの人生の裏には、「影」が存在する。新刊『天才の光と影 ノーベル賞受賞者23人の狂気』を著した著者が、天才たちの狂気を生み出した要因をめぐり、驚愕のライフストーリーを...

2024年06月11日

ドイツに尽くしたユダヤ人、フリッツ・ハーバー...成功の裏にある「父に見捨てられた」過去

高橋昌一郎(國學院大學教授)

ドイツに尽くしたユダヤ人、フリッツ・ハーバー...成功の裏にある「父に見捨てられた」過去

ドイツに尽くしたユダヤ人、フリッツ・ハーバー...成功の裏にある「父に見捨てられた」過去

高橋昌一郎(國學院大學教授)

ノーベル賞を受賞するほどの「光」に輝く偉才たちの中でも、とくに私たちに窺い知れない「影」を抱えた23人。彼らの影はなぜ生まれたのか――。新刊『天才の光と影 ノーベル賞受賞者23人の狂気』を著した著者に、天才たちの狂気...

2024年05月14日

なぜ女性管理職は少ない? 「幹部育成のレール」が存在しなかった日本企業の因習

萩原なつ子(独立行政法人国立女性教育会館理事長)

なぜ女性管理職は少ない? 「幹部育成のレール」が存在しなかった日本企業の因習

なぜ女性管理職は少ない? 「幹部育成のレール」が存在しなかった日本企業の因習

萩原なつ子(独立行政法人国立女性教育会館理事長)

本稿の 前編 では、男女分業制が効率的とされてきた日本社会について取り上げた。これまでは男性は仕事、女性は家事に専念すべきというステレオタイプな考えが浸透していた。 しかし男女雇用機会均等法が制定され、人生1...

2024年05月13日

「男は外で仕事」の偏見が潰した、家庭を大切にする生き方という選択肢

萩原なつ子(独立行政法人国立女性教育会館理事長)

「男は外で仕事」の偏見が潰した、家庭を大切にする生き方という選択肢

「男は外で仕事」の偏見が潰した、家庭を大切にする生き方という選択肢

萩原なつ子(独立行政法人国立女性教育会館理事長)

議論がつづく女性活躍の問題。「男女共同参画社会」というスローガンは何をめざしたものなのか。前編となる今回は、NPOや環境問題に軸足を置き、幅広く社会を見つめてきた萩原なつ子氏にこれからの社会のあり方を聞いた。 ...

2024年05月07日

「世間教」の同調圧力から抜け出せるか

佐藤直樹(九州工業大学名誉教授)

「世間教」の同調圧力から抜け出せるか

「世間教」の同調圧力から抜け出せるか

佐藤直樹(九州工業大学名誉教授)

日本社会では、法律ではないマナーが、あたかもルールのように強制されている。その恐ろしさについては、多くの日本人がコロナ禍で実感したところではないだろうか。「世間」や同調圧力に関する研究を続ける筆者が考える、こ...

2024年04月24日

陰謀論者は“歪んだ承認欲求”で社会を分断している

福田充(日本大学危機管理学部教授)

陰謀論者は“歪んだ承認欲求”で社会を分断している

陰謀論者は“歪んだ承認欲求”で社会を分断している

福田充(日本大学危機管理学部教授)

日本も例外ではない、陰謀論やフェイクニュースの影響。背景にある実態を知ることで、われわれは適切なメディアリテラシーを身につけなければならない。陰謀論はどのように発生し、社会に影響を及ぼすのか? 日本大学危機管理...

2024年04月24日

陰謀論者の常套句「メディアは操られている」が隠す”不都合な事実” 

福田充(日本大学危機管理学部教授)

 陰謀論者の常套句「メディアは操られている」が隠す”不都合な事実” 

陰謀論者の常套句「メディアは操られている」が隠す”不都合な事実” 

福田充(日本大学危機管理学部教授)

日本も例外ではない、陰謀論やフェイクニュースの影響。背景にある実態を知ることで、われわれは適切なメディアリテラシーを身につけなければならない。日本大学危機管理学部教授、同大学院危機管理学研究科教授の福田充氏が...

2024年04月22日

赤ちゃんは言語をどう学ぶ? 研究者が語る「オノマトぺ」の重要性

今井むつみ(慶應義塾大学教授),秋田喜美(名古屋大学大学院准教授),千葉雅也(立命館大学大学院教授)

赤ちゃんは言語をどう学ぶ? 研究者が語る「オノマトぺ」の重要性

赤ちゃんは言語をどう学ぶ? 研究者が語る「オノマトぺ」の重要性

今井むつみ(慶應義塾大学教授),秋田喜美(名古屋大学大学院准教授),千葉雅也(立命館大学大学院教授)

「新書大賞2024」の大賞に輝いた『言語の本質』(今井むつみ/秋田喜美著 中公新書)。同書の共著者と気鋭の哲学者・小説家が、本書の内容をもとに白熱議論。赤ちゃんはなぜ、大人たちが話す「言語」を理解し、習得できるのか...

2024年04月12日

東大入学式で話題になった馬渕俊介氏が、ナイジェリアの「ワクチン不信」を拭った方法

馬渕俊介(グローバルファンド保健システムおよびパンデミック対策部長)

東大入学式で話題になった馬渕俊介氏が、ナイジェリアの「ワクチン不信」を拭った方法

東大入学式で話題になった馬渕俊介氏が、ナイジェリアの「ワクチン不信」を拭った方法

馬渕俊介(グローバルファンド保健システムおよびパンデミック対策部長)

2023年の東京大学入学式祝辞で「夢に関わる、心震える仕事を」と述べたことが話題の馬渕俊介氏。現在は、グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)でヘルスシステムのトップを務める。途上国での感染症対策...

2024年04月11日

パンデミックを二度と起こさないために...世界の「感染症対策」の現在地

馬渕俊介(グローバルファンド保健システムおよびパンデミック対策部長)

パンデミックを二度と起こさないために...世界の「感染症対策」の現在地

パンデミックを二度と起こさないために...世界の「感染症対策」の現在地

馬渕俊介(グローバルファンド保健システムおよびパンデミック対策部長)

2023年の東京大学入学式祝辞で「夢に関わる、心震える仕事を」と述べたことが話題の馬渕俊介氏。現在は、グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)でヘルスシステムのトップを務める。途上国での感染症対策...

2024年02月26日

ヘイトクライム被害者は日本社会をどう見た? 差別を乗り越える「対話の力」

石井光太(作家)

ヘイトクライム被害者は日本社会をどう見た? 差別を乗り越える「対話の力」

ヘイトクライム被害者は日本社会をどう見た? 差別を乗り越える「対話の力」

石井光太(作家)

近年メディアで大きな問題として扱われることの多い「ヘイトスピーチ」、そして「ヘイトクライム」。表現の自由を大義名分として行われる差別的言動の数々だが、これらの問題には日本社会の「国語力崩壊」が関係しているので...

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