Voice » 社会・教育

社会・教育

2026年04月07日

日中戦争で、中国人の懐柔を担った者たちの葛藤とは? 『北支宣撫官』【書評】

奈良岡聰智(京都大学教授)

日中戦争で、中国人の懐柔を担った者たちの葛藤とは? 『北支宣撫官』【書評】

日中戦争で、中国人の懐柔を担った者たちの葛藤とは? 『北支宣撫官』【書評】

奈良岡聰智(京都大学教授)

日中戦争で活動した宣撫官。 『北支宣撫官』 (えにし書房)は、そんな彼らの貴重な証言と、詳細な史料に基づいて執筆されている。現代社会を生きる私たちにとって重要な指針となる一冊を、京都大学教授の奈良岡聰智氏が紹介...

2026年04月06日

歴史モノのフィクションは悪なのか? 名作映画が提示する「正史にはない視点」

本村凌二(東京大学名誉教授),とり・みき(漫画家)

歴史モノのフィクションは悪なのか? 名作映画が提示する「正史にはない視点」

歴史モノのフィクションは悪なのか? 名作映画が提示する「正史にはない視点」

本村凌二(東京大学名誉教授),とり・みき(漫画家)

時を超えて愛されている映画を観れば、歴史的名著と比べても遜色ない体験を得られる。 『名作映画で読み解く世界史』 を上梓した歴史学者と、映画に関する著作もある漫画家が映画の醍醐味と愉しみを語り合う。 ※本稿は、...

2026年04月03日

学歴をありがたがるのは誰か? 「同じ大学出身者で心地良いチームを作る」功罪

勅使川原真衣(組織開発専門家)

学歴をありがたがるのは誰か? 「同じ大学出身者で心地良いチームを作る」功罪

学歴をありがたがるのは誰か? 「同じ大学出身者で心地良いチームを作る」功罪

勅使川原真衣(組織開発専門家)

学歴不要論が盛んに議論される一方で、学歴社会が根強く残るのはなぜでしょうか。それは一体、誰のために存在するのでしょうか。本稿では「学歴社会と心理的安全性の関係」について、書籍 『学歴社会は誰のため』 より解説し...

2026年04月01日

関東大震災、コロナ禍...日本人が「過去と向き合う姿勢を問われる」二冊【書評】

奈良岡聰智(京都大学教授)

関東大震災、コロナ禍...日本人が「過去と向き合う姿勢を問われる」二冊【書評】

関東大震災、コロナ禍...日本人が「過去と向き合う姿勢を問われる」二冊【書評】

奈良岡聰智(京都大学教授)

関東大震災における朝鮮・中国人の悲劇を掘り起こした 『中国・朝鮮人の関東大震災』 (慶應義塾大学出版会)。そして、コロナ禍を振り返り、政治と科学のあるべき関係を模索した 『きしむ政治と科学』 (中央公論新社)。現...

2026年03月31日

「病院消滅」は地方だけの話ではない 国民全員が向き合うべき“医療のジレンマ”とは?【後編】

森まどか(医療ジャーナリスト)

「病院消滅」は地方だけの話ではない 国民全員が向き合うべき“医療のジレンマ”とは?【後編】

「病院消滅」は地方だけの話ではない 国民全員が向き合うべき“医療のジレンマ”とは?【後編】

森まどか(医療ジャーナリスト)

かつて「世界一」と評された日本の医療が危機に瀕している。円安や物価高騰が医療資材を直撃し、人材確保は難航、結果的に病床維持を難しくしているのが現状だ。診療報酬を引き上げれば国民負担が増え、下げれば医療機関の経...

2026年03月30日

日本社会は「高学歴の人にしかチャンスを与えない」 学歴主義の世知辛さ

勅使川原真衣(組織開発専門家)

日本社会は「高学歴の人にしかチャンスを与えない」 学歴主義の世知辛さ

日本社会は「高学歴の人にしかチャンスを与えない」 学歴主義の世知辛さ

勅使川原真衣(組織開発専門家)

学歴不要論が盛んに議論される一方で、学歴社会が根強く残るのはなぜでしょうか。それは一体、誰のために存在するのでしょうか。教育社会学を修め、企業の論理も熟知する組織開発の専門家による書籍 『学歴社会は誰のため』 ...

2026年03月26日

吉祥寺から救急病院が消える 地方だけではない「医療危機」と病院経営を阻む壁【前編】

森まどか(医療ジャーナリスト)

吉祥寺から救急病院が消える 地方だけではない「医療危機」と病院経営を阻む壁【前編】

吉祥寺から救急病院が消える 地方だけではない「医療危機」と病院経営を阻む壁【前編】

森まどか(医療ジャーナリスト)

「住みたい街」として人気の高い東京・吉祥寺で、病院の廃業が相次いだ。これは医療機関の抱えている問題が、過疎化する地域だけでなく、都市部でも進行している事実を浮き彫りにする。物価や人件費の高騰、人材不足...。全国の病院...

2026年03月18日

「想像力の欠如」「もっとも破滅的な自傷行為」 人類が選択すべきは「脱成長」ではない

ダニエル・サスキンド(ロンドン大学キングス ・ カレッジ研究教授),インタビュアー:大野和基(国際ジャーナリスト)

「想像力の欠如」「もっとも破滅的な自傷行為」 人類が選択すべきは「脱成長」ではない

「想像力の欠如」「もっとも破滅的な自傷行為」 人類が選択すべきは「脱成長」ではない

ダニエル・サスキンド(ロンドン大学キングス ・ カレッジ研究教授),インタビュアー:大野和基(国際ジャーナリスト)

世界中の「政治の中心」であり続けた経済成長。 しかし、私たちはこの冷戦期に生まれた思想を、 現代に至るまでアップデートできていないし、 なかには「脱成長」を提唱する識者も存在する。 私たちがめざすべき「成長のかた...

2026年03月09日

現役医師が考える 「地域医療」の持続可能性 病院の赤字は悪いことなのか

日下伸明 (株式会社FLOCAL代表取締役)

現役医師が考える 「地域医療」の持続可能性 病院の赤字は悪いことなのか

現役医師が考える 「地域医療」の持続可能性 病院の赤字は悪いことなのか

日下伸明 (株式会社FLOCAL代表取締役)

人口減少のなかで、地域医療はいかに持続できるか。多拠点の地方で勤務しながら、現場のあらゆる課題解決に取り組む現役医師の日下伸明氏に話を聞いた。 ※本稿は、 『Voice』 2026年2月号より加筆・編集した内容をお届け...

2026年03月06日

依存とは「意志の弱さ」ではない

松本俊彦(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 薬物依存研究部部長)

依存とは「意志の弱さ」ではない

依存とは「意志の弱さ」ではない

松本俊彦(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 薬物依存研究部部長)

「ゾンビたばこ」のニュースが喧伝される一方でメディアが報じない、最も深刻な若者の薬物依存症とは? 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 薬物依存研究部部長の松本俊彦氏に話を聞いた。   麻薬...

2025年11月26日

岡田武史氏はなぜリーダー育成に燃えるのか? 今治で生まれる次世代の希望

岡田武史(FC今治会長)

岡田武史氏はなぜリーダー育成に燃えるのか? 今治で生まれる次世代の希望

岡田武史氏はなぜリーダー育成に燃えるのか? 今治で生まれる次世代の希望

岡田武史(FC今治会長)

2025年8月、愛媛県今治市で次世代リーダーに向けたワークショップ「Bari Challenge University」が開催。計7回、若い世代の育成と新たな挑戦の機会を創出してきた。リーダー育成とコミュニティの共生に懸ける思いを、岡田武史...

2025年11月06日

いま振り返る、大阪・関西万博、喫煙所設置の意義

村中洋介(近畿大学准教授)

いま振り返る、大阪・関西万博、喫煙所設置の意義

いま振り返る、大阪・関西万博、喫煙所設置の意義

村中洋介(近畿大学准教授)

2025年10月13日に閉幕した大阪・関西万博。同6月、当初の方針が変更されて喫煙所が設置されたが、その一連の流れから見えてくる政治が果たすべき役割とは。 政治家はいかにして、「中庸」と「中立地」の設置をめざすべきなの...

2025年11月05日

彬子女王殿下とほしよりこ氏が語る「学問のこと」~学問から得られる知性は「国の財産」~

彬子女王&ほしよりこ

彬子女王殿下とほしよりこ氏が語る「学問のこと」~学問から得られる知性は「国の財産」~

彬子女王殿下とほしよりこ氏が語る「学問のこと」~学問から得られる知性は「国の財産」~

彬子女王&ほしよりこ

女性皇族として初めて海外で博士号を取得された彬子女王殿下。その英国留学記 『赤と青のガウン オックスフォード留学記』 は「プリンセスの日常が面白すぎる」という一般読者のX投稿をきっかけに話題となり、瞬く間に38万部...

2025年11月03日

彬子女王殿下とほしよりこ氏が語る「仕事のこと」~「好き」を追求した時間は人生の宝物~

彬子女王&ほしよりこ

彬子女王殿下とほしよりこ氏が語る「仕事のこと」~「好き」を追求した時間は人生の宝物~

彬子女王殿下とほしよりこ氏が語る「仕事のこと」~「好き」を追求した時間は人生の宝物~

彬子女王&ほしよりこ

女性皇族として初めて海外で博士号を取得された彬子女王殿下。その英国留学記 『赤と青のガウン オックスフォード留学記』 は「プリンセスの日常が面白すぎる」という一般読者のX投稿をきっかけに話題となり、瞬く間に38万部...

2025年10月30日

ふえると困る「絶滅危惧種」 保全と経済発展のはざまで翻弄される野生動物

豊田有(霊長類学者)

ふえると困る「絶滅危惧種」 保全と経済発展のはざまで翻弄される野生動物

ふえると困る「絶滅危惧種」 保全と経済発展のはざまで翻弄される野生動物

豊田有(霊長類学者)

「守るべき存在」であった絶滅危惧種が、守って個体数が増えた結果、「厄介者」「排除すべき存在」になってしまうという現実は、自然保護という活動が抱える深いジレンマに他ならない――。 ★本論稿は、意見集約プラットフ...

2025年09月08日

本当に日本軍の細菌兵器が原因だったのか? 日中戦争でのコレラ大流行の真因

広中一成(愛知学院大学文学部歴史学科 准教授)

本当に日本軍の細菌兵器が原因だったのか? 日中戦争でのコレラ大流行の真因

本当に日本軍の細菌兵器が原因だったのか? 日中戦争でのコレラ大流行の真因

広中一成(愛知学院大学文学部歴史学科 准教授)

七三一部隊──。正式名称は関東軍防疫部(1940年より関東軍防疫給水部〔満洲第六五九部隊〕。七三一部隊はそのなかの本部を指すが、一般的に部隊全体の通称とされる)。 戦場の日本兵に飲用水を供給し、細菌感染を防ぐ防...

2025年09月03日

七三一部隊はいかにして生まれたか? 石井四郎がソ連の細菌兵器から得た口実

広中一成(愛知学院大学文学部歴史学科 准教授)

七三一部隊はいかにして生まれたか? 石井四郎がソ連の細菌兵器から得た口実

七三一部隊はいかにして生まれたか? 石井四郎がソ連の細菌兵器から得た口実

広中一成(愛知学院大学文学部歴史学科 准教授)

  日本帝国陸軍軍医 石井四郎中佐(写真=Pacific Atrocities Education/PD-Japan-oldphoto/Wikimedia Commons) 七三一部隊──。正式名称は関東軍防疫部(1940年より関東軍防疫給水部〔満洲第六五九部隊〕。七...

2025年05月09日

世界も熱視線を送る「日本の食文化」...食で新規産業を創出する8つのポイント

田中宏隆(UnlocX代表取締役CEO) 岡田亜希子(UnlocX Insight Specialist)

世界も熱視線を送る「日本の食文化」...食で新規産業を創出する8つのポイント

世界も熱視線を送る「日本の食文化」...食で新規産業を創出する8つのポイント

田中宏隆(UnlocX代表取締役CEO) 岡田亜希子(UnlocX Insight Specialist)

皆さんは"フードテック"という言葉をご存じだろうか? 食のシーンにデジタル技術(特にIoT)やバイオサイエンスなどが融合することで起こるイノベーションのトレンドの総称であり、特定の技術というわけではな...

2025年05月06日

「旬の美味しい食材」を守る新たな技術とは? 日本の食料自給率から考える

田中宏隆(UnlocX代表取締役CEO) 岡田亜希子(UnlocX Insight Specialist)

「旬の美味しい食材」を守る新たな技術とは? 日本の食料自給率から考える

「旬の美味しい食材」を守る新たな技術とは? 日本の食料自給率から考える

田中宏隆(UnlocX代表取締役CEO) 岡田亜希子(UnlocX Insight Specialist)

皆さんは"フードテック"という言葉をご存じだろうか? 食のシーンにデジタル技術(特にIoT)やバイオサイエンスなどが融合することで起こるイノベーションのトレンドの総称であり、特定の技術というわけではな...

2025年05月02日

本当に前世紀の遺物? 大阪・関西万博の真の「費用対効果」とは

大岩央(政策シンクタンクPHP総研主任研究員)

本当に前世紀の遺物? 大阪・関西万博の真の「費用対効果」とは

本当に前世紀の遺物? 大阪・関西万博の真の「費用対効果」とは

大岩央(政策シンクタンクPHP総研主任研究員)

いよいよ開幕した大阪・関西万博。開幕前から賛否両論が寄せられており、万博開催の意義を問う論調も強い。 大阪・関西万博が単なる一過性イベントで終わらないために必要な視点とは何か。日本と世界のナラティブが交通...