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政治・外交

2018年09月11日

沖縄県民投票、反基地派が掲げるジレンマ

ロバート・D・エルドリッヂ(元在沖縄米軍海兵隊政務外交部次長)

沖縄県民投票、反基地派が掲げるジレンマ

沖縄県民投票、反基地派が掲げるジレンマ

ロバート・D・エルドリッヂ(元在沖縄米軍海兵隊政務外交部次長)

聞き手:編集部   ――翁長雄志氏の急死により、今年9月30日に沖縄県知事選挙が行なわれることになりました。沖縄の政治状況をどのようにご覧になっていますか。 エルドリッヂ  「オール沖縄」を...

2018年09月08日

総理の外交スピーチライターが見る、安倍政権の使命

谷口智彦(内閣官房参与)

総理の外交スピーチライターが見る、安倍政権の使命

総理の外交スピーチライターが見る、安倍政権の使命

谷口智彦(内閣官房参与)

写真:遠藤宏   『何者』で描かれた政権発足前の空気 今年8月、 『安倍晋三の真実』(悟空出版) という本を上梓しました。ちょうど9月20日に自民党の総裁選が控えています。 私は安倍内閣の参与と...

2018年09月05日

篠田英朗と松川るいが激論! インド太平洋戦略VS一帯一路

篠田英朗(東京外国語大学教授),松川るい(自民党参議院議員)

篠田英朗と松川るいが激論! インド太平洋戦略VS一帯一路

篠田英朗と松川るいが激論! インド太平洋戦略VS一帯一路

篠田英朗(東京外国語大学教授),松川るい(自民党参議院議員)

9月20日に自民党総裁選を控えるなか、安倍政権は「地球儀を俯瞰する外交」を展開し、アメリカやオーストラリア、インドとの連携を深めるインド太平洋戦略を掲げる。平和構築を専門とする国際政治学者・篠田英朗氏と、外交官を...

2018年09月04日

LGBTを政争の具にする「保守」と「リベラル」

村田晃嗣(同志社大学法学部教授)

LGBTを政争の具にする「保守」と「リベラル」

LGBTを政争の具にする「保守」と「リベラル」

村田晃嗣(同志社大学法学部教授)

写真:吉田和本   別の政治的目的に利用している マイノリティーへの差別や過激な見解(コスト計算なしに現状の急激な変化を求める主張)を「保守」と呼ぶ人もいるが、大きな勘違いである。彼ら「保守派...

2018年08月14日

元官房副長官・松井孝治が提言、ポスト平成の国会改革論

松井孝治(慶應義塾大学教授)

元官房副長官・松井孝治が提言、ポスト平成の国会改革論

元官房副長官・松井孝治が提言、ポスト平成の国会改革論

松井孝治(慶應義塾大学教授)

写真:吉田和本   不毛な「日程政治」から脱却せよ 安倍政権が長期化するなか、政治は「一寸先は闇」で何が起きるかわかりませんけれど、よほどのことがないかぎり安倍三選は動かないと思われます。 ...

2018年07月10日

米朝会談の勝者はどちら?紛争解決論から見るトランプ・金正恩交渉

篠田英朗(東京外国語大学教授)

米朝会談の勝者はどちら?紛争解決論から見るトランプ・金正恩交渉

米朝会談の勝者はどちら?紛争解決論から見るトランプ・金正恩交渉

篠田英朗(東京外国語大学教授)

 米朝にとっての「Win」とは何か 「Win-Win」を求める交渉では、「相容れない目的」をつくっている利益の相克を分析したうえで、それでも当事者が共有している利益の部分を見つけて確認し、さらにその共有利益を拡大さ...

2018年07月09日

中朝「血の友誼」の同盟関係は本当か

福島香織(ジャーナリスト)

中朝「血の友誼」の同盟関係は本当か

中朝「血の友誼」の同盟関係は本当か

福島香織(ジャーナリスト)

トランプ大統領によってあぶり出された本質 米朝首脳会談の一つの意義が、私は中朝関係の変質、あるいは建前で隠されていた中朝関係の本質が暴露されたことにあるのではないか、と思う。 6月20日付『産経新聞』で矢板...

2018年06月08日

呉善花&石平 どうなる米朝会談! 南北合作の「韓流ドラマ」に騙されるな

呉善花(評論家/拓殖大学教授),石平(評論家/拓殖大学客員教授)

呉善花&石平 どうなる米朝会談! 南北合作の「韓流ドラマ」に騙されるな

呉善花&石平 どうなる米朝会談! 南北合作の「韓流ドラマ」に騙されるな

呉善花(評論家/拓殖大学教授),石平(評論家/拓殖大学客員教授)

金正恩主演、文在寅脚本のロマンス 石  米朝首脳会談開催については二転三転しましたが、私は今年2月に行なわれた平昌オリンピックが1つの契機だったと見ています。五輪以降、韓国が北朝鮮のペースに呑み込まれてしまっ...

2018年06月07日

旗手啓介 著者に聞く 『告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実』

旗手啓介(NHKディレクター)

旗手啓介 著者に聞く 『告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実』

旗手啓介 著者に聞く 『告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実』

旗手啓介(NHKディレクター)

自衛隊と共に派遣された文民警察官は丸腰 聞き手:編集部(中西史也) 写真:大坊崇 ―― 本書は、2016年8月13日に放送されたNHKスペシャル「ある文民警察官の死〜カンボジアPKO 23年目の告白〜」を基に、...

2018年05月08日

日下公人 天皇はなぜありがたいか

日下公人(評論家/日本財団特別顧問)

日下公人 天皇はなぜありがたいか

日下公人 天皇はなぜありがたいか

日下公人(評論家/日本財団特別顧問)

「あらゆる罪は私が引き受けます」という天皇の祈り  日本という国を考えるにあたって、天皇ご自身が「情」の存在であったことの意味は、とてつもなく大きい。  だが残念なことに現代では、天皇の「情」というもの...

2018年04月25日

ケント・ギルバート 官僚の毒に侵された日米の憂鬱Ⅱ

ケント・ギルバート(米カリフォルニア州弁護士)

ケント・ギルバート 官僚の毒に侵された日米の憂鬱Ⅱ

ケント・ギルバート 官僚の毒に侵された日米の憂鬱Ⅱ

ケント・ギルバート(米カリフォルニア州弁護士)

厄介な「IYI=知的なバカ」  日本でも森友学園問題について財務省の官僚が決裁文書を改竄していたことが明らかになり、私は呆れました。ほんとうに国民を馬鹿にした行為であり、けっして許されることではありません。防...

2018年04月19日

高橋洋一 前川喜平氏の「大活躍」

高橋洋一(嘉悦大学教授)

高橋洋一 前川喜平氏の「大活躍」

高橋洋一 前川喜平氏の「大活躍」

高橋洋一(嘉悦大学教授)

事務次官なら?をついても記事になる? 加計学園の件がこじれにこじれたのは、文部科学前次官の前川喜平氏が『朝日新聞』の取材に答えて、「行政のあり方が歪められた」と発言したからです。しかし、これもまったくの間違い...

2018年04月18日

財務省は巧みに大臣をからめとる 首相を引きずり下ろすのは野党ではなく与党!

竹中平蔵(東洋大学教授),ムーギー・キム(投資家)

財務省は巧みに大臣をからめとる 首相を引きずり下ろすのは野党ではなく与党!

財務省は巧みに大臣をからめとる 首相を引きずり下ろすのは野党ではなく与党!

竹中平蔵(東洋大学教授),ムーギー・キム(投資家)

「官僚の中の官僚」「最強の省庁」と言われる財務省。そんな財務官僚のトップである福田淳一事務次官が『週刊新潮』によるセクハラ報道の疑惑により、辞職することが発表された。 一部新聞では、安倍首相や菅官房長官サイド...

2018年04月18日

竹中平蔵×ムーギー・キム 財務官僚の不祥事連発は「安上がりなエリート促成栽培方式」が原因

竹中平蔵(東洋大学教授),ムーギー・キム(投資家)

竹中平蔵×ムーギー・キム  財務官僚の不祥事連発は「安上がりなエリート促成栽培方式」が原因

竹中平蔵×ムーギー・キム 財務官僚の不祥事連発は「安上がりなエリート促成栽培方式」が原因

竹中平蔵(東洋大学教授),ムーギー・キム(投資家)

18日夕、週刊新潮が報じた「セクハラ疑惑」を受け、麻生太郎財務大臣より福田淳一事務次官の辞職が発表された。 このところ、不祥事が連発している財務省。書類隠ぺいに書き換え、果てはセクハラ疑惑による次官辞職まで――。...

2018年04月12日

ケント・ギルバート 官僚の毒に侵された日米の憂鬱Ⅰ

ケント・ギルバート(米カリフォルニア州弁護士)

ケント・ギルバート 官僚の毒に侵された日米の憂鬱Ⅰ

ケント・ギルバート 官僚の毒に侵された日米の憂鬱Ⅰ

ケント・ギルバート(米カリフォルニア州弁護士)

アメリカと同じ道を辿るな  もともとアメリカでは、宗教的な戒律を重んじる生き方を「保守的(コンサーバティブ)」と呼んだのに対して、「わがまま」を主張したい人たちの発言や行動が「リベラル」とされていた側面があり...

2018年04月09日

著者に聞く 『平成デモクラシー史』

清水真人(日本経済新聞編集委員)

著者に聞く 『平成デモクラシー史』

著者に聞く 『平成デモクラシー史』

清水真人(日本経済新聞編集委員)

聞き手:編集部(中西史也) 写真:吉田和本   ―― 本書 『平成デモクラシー史』 では安倍首相の「小刻み解散」に警鐘を鳴らしていますが、どんな問題がありますか。   清水  野党の課題と表裏一体で...

2018年04月06日

高橋洋一 佐川氏は勉強が足りなかった

高橋洋一(嘉悦大学教授)

高橋洋一 佐川氏は勉強が足りなかった

高橋洋一 佐川氏は勉強が足りなかった

高橋洋一(嘉悦大学教授)

局長がアンテナを張るべき局面  佐川氏には森友学園への用地売却に関して2回、「勉強する」チャンスがあった。1回目は『朝日新聞』大阪版に森友学園への土地売却に関する記事が最初に出た2017年2月9日。2回目は、同月に行...

2018年04月05日

日本のリベラルは、自分の国を守ることさえ拒否するのか

ケント・ギルバート(米カリフォルニア州弁護士)

日本のリベラルは、自分の国を守ることさえ拒否するのか

日本のリベラルは、自分の国を守ることさえ拒否するのか

ケント・ギルバート(米カリフォルニア州弁護士)

  リベラルの毒に侵された日本人 アメリカでも「リベラル」勢力は、様々な問題を引き起こしています。おかげであの「自由の国アメリカ」が、「全体主義的」ともいえるような、とても住みづらい社会になって...

2018年03月16日

玉木俊明 習近平の「物流重視」は、中国史を変える大転換だ

玉木俊明(京都産業大学経済学部教授)

玉木俊明 習近平の「物流重視」は、中国史を変える大転換だ

玉木俊明 習近平の「物流重視」は、中国史を変える大転換だ

玉木俊明(京都産業大学経済学部教授)

 中国は元来、物流システムの構築によって発展した国であった。隋代には、総延長2500キロメートルにもおよぶ京杭大運河が建造され、中国の市場は統一された。これは同時代のヨーロッパでは考えられないほどの、物流システムの...

2018年03月14日

倉山満 『国際法で読み解く戦後史の真実』に学ぶ核ミサイル論

倉山満(憲政史研究家)

倉山満 『国際法で読み解く戦後史の真実』に学ぶ核ミサイル論

倉山満 『国際法で読み解く戦後史の真実』に学ぶ核ミサイル論

倉山満(憲政史研究家)

核の先制使用が「国際法違反」にならない場合もある  いま現在、日本の周辺諸国には核武装している国が3カ国あります。中国、ロシア、北朝鮮。いずれも、ならず者国家ばかりです。このならず者どもが、憎き日本に核ミサイ...