4月15日に行なわれた韓国の総選挙で、文在寅大統領の支持母体である与党「共に民主党」が圧勝。かねてより「反日」色を強めていた文政権が、いっそうの強硬姿勢に出るとの予想も多い。新型コロナウイルスへの対応で、その相手をしている場合ではない日本。国内で進行中の危機に専念させてほしいのだが……。
※本稿は『「親日韓国人」ですが、何か?』(悟空出版)の内容を抜粋・編集したものです。
【呉】 今回、WWUK(ウォーク)さんとぜひお話ししたいのは、そもそも韓国人はなぜ反日なのか、反日になってしまうのか、ということです。
2019年には李栄薫先生編著の『反日種族主義』(日本語版、文藝春秋)が韓国でもベストセラーになって、少し雰囲気が変わってきましたが、そう簡単に反日の旨味を手放すとは思えません。
【WWUK】 そうですね。ただ、反日という言葉はイメージが広くて、理解が難しいです。いかようにも解釈できます。
【呉】 韓国人は、よほど政治に関わる生活を送っていないかぎり、普段は日本に親しみを持っています。日本人の目には「親日」に見えるじゃないですか。
最近で言えば、特に2019年7月の輸出管理問題の前までは。日本人から見たら、韓国人の急な態度の変化ってすごく当惑すると思うんです。このあたりはどういう心理メカニズムになっているのか。日本人にはよくわからないし、実は韓国人も正確に理解していないと思うんです。
【WWUK】 おっしゃる通りです。日本で韓国批判している人も、批判はいいんですけど、そのあたりの構造は見えていないと思います。韓国で、国を挙げて反日一色というのは、何かの事件やきっかけがあって、それをベースに狡猾に仕掛けが機能したときに噴出するんですよ。
【呉】 そうそう。私やWWUKさんじゃなくて、利用されているのはごく一般の韓国人たちですね。
【WWUK】 本当です。みんな気をつけたほうがいい(笑)。要するに、韓国の「反日」とは、結局既得権者たちの便利な道具であり、利権確保のツールです。
例えば、文在寅政権やその支持者、与党や与党に近い左派勢力の人たち、さらにそこに加担しているメディアですね。彼らに近くない、普通に生活している民間の韓国人たちは、日本人が考えるような「反日意識」はありません。
更新:12月22日 00:05