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「空で墜落、海で沈没...」コロナ禍で崖っぷちとなった韓国経済

2021年12月13日 公開
2022年07月11日 更新

渡邉哲也(経済評論家)

 

世界の海運は中国がリード

海運はどうか。ここでも韓国の苦戦が目につく。2016年に財閥の韓進グループの韓進海運が破綻した。世界のコンテナ輸送量でトップ5に入る大手だったが、2008年の世界金融危機で一気に傾いてしまった。じつは現在、世界の海運業界は中国に覇権を握られている。

2020年度の海運会社の売上高を見ると、1位コスコ(中国)2位マースク(デンマーク)3位CMACGM(フランス)4位MSC(スイス)5位ハパックロイド(ドイツ)6位日本郵船(日本)7位ONE(日本)8位商船三井(日本)9位エバーグリーン(台湾)10位川崎汽船(日本)と、トップ10に韓国企業の名前はない。

11位に現代商船(韓国)がようやく顔を出すが、海運の世界では先進国の壁に阻まれている現状が見て取れる。

輸送業における韓国の存在感は急速に薄れていっていることがわかる。2022年3月には、韓国で大統領選挙が行なわれるが、開票を待たずに韓国経済がレームダック化する可能性は大いに考えられる。

 

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