2020年10月26日 公開
2020年10月26日 更新
「乃木坂46イチの読書家」とも言われる鈴木絢音さん。読むジャンルは小説にとどまらず、冠番組では国語辞典の魅力を熱弁することも。「本は自分と向き合うための“鏡”になる」。アイドル活動のみならず舞台でも活躍する鈴木さんが、読書の魅力を語る。
※本稿は『Voice』2020年11⽉号より⼀部抜粋・編集したものです。
聞き手:Voice編集部(中西史也)
――鈴木さんは乃木坂46のメンバーとして活躍されていますが、読書がアイドル活動に活きてくる部分はありますか。
【鈴木】 (しばらく考えて)仕事のために読んでいるという意識はあまりないですね。あくまでも趣味の一つとして気の向くままに読書をしています。
ただ、読書に限らず趣味を楽しめていると、仕事も充実してくる面はあるかもしれません。
――ご自身で文章を書くことに興味はありますか。テレビ番組の企画では見事な文才を披露されていました。
【鈴木】 正直、あまりないんです。番組放送後はけっこう反響があって、ファンの方から「続きを書いてほしい」と言われたのですが……(笑)。
じつは、自分の文体が好きじゃないんです。私は言葉の形式的な美しさやリズムにばかりこだわってしまうので。
惹かれるのは、中島らもさんや大槻ケンヂさんみたいな「飾らない」文体です。キラリと光る言葉が随所に混じっている。そんな「宝探し」ができる作品はつい読んでしまいますね。
――同じく乃木坂46のメンバーである高山一実さんは小説を書いて大きな話題を呼びました。その姿をみて、「自分も書きたい」とは思いませんでしたか。
【鈴木】 そうですね……自分が書くよりも、才能のあふれる方の文章を読めれば満足なので。私は完全に“読む専”なんです(笑)。
更新:10月09日 00:05