2019年09月25日 公開
2019年09月25日 更新
習近平の妻、彭麗媛は元軍属歌手の国家的アイドルともいえる歌姫でした。彼女を学生時代によく知るというある女性は、「彭麗媛は学生時代は田舎から出てきたばかりのダサい女の子で、私は服をあげたり、いろいろ面倒をみてあげた。
でも、ものすごく気の強い娘で、上昇志向が強かった。たぶん習近平は強い女性の尻に敷かれるのが好きなタイプなのだ」と話していました。
実際、習近平はマザコンでシスコンだというもっぱらの噂です。習近平は母親の齊心に今も何かと相談し、母親の言うことには逆らえないそうです。
また、姉の齊橋橋はやり手の実業家で、国政に忙しい習近平に代わって、習一族の采配を握っています。習近平はお姉ちゃんっ子で、今も一族の問題については姉に従うとか。
彭麗媛は歴代の中国の国家指導者の妻のなかでは、ファーストレディとして劉少奇の妻の王光美以来の存在感です。外遊への同行も、妻の立場ではなく外交代表団のメンバーとして、ファーストレディ外交を担う立場で参加しています。
習近平の芸能界・映画界・文芸界に対する指導強化政策などは、彭麗媛の意向がかなり反映されており、"中国共産党の西太后""毛沢東の妻・江青の再来"などと陰でささやく人もいます。
習近平の娘の習明沢も相当気が強い女性のようです。ハーバード大を卒業後、帰国してからはパソコン音痴、インターネット音痴の習近平の代わりに、インターネット世論誘導などニューメディアの宣伝政策で主導的役割を果たしています。
習近平政権の政策は、かなり習近平の身内女性の影響を受けているようです。
特に私の印象に残っているのは、習近平に嫌われて体制内学者の立場を失ったある著名学者が「習近平は無能だ」と一刀両断したことでした。私が、「無能な人間が国家指導者になれますか?」「権力を掌握できますか?」と尋ねると「中国は豚でも皇帝になれる国だ」と言い捨てました。
中国共産党の独裁体制とは、上部組織が下部組織を指導・支配するトップダウンのヒエラルキー構造になっています。しかも三権分立も司法の独立も憲政も完全否定されています。憲法も司法も宗教も学問も文化も経済も市場も軍隊も、「党政軍民学、東西南北中、一切を党が指導する」という通り、すべてを中国共産党が指導・支配することが前提です。
だから誰も中国共産党には逆らえず、中国共産党内部でも上部組織の決定には下部組織は絶対従うことになっています。ですから、いったん中国共産党のトップになると、豚でも猿でも、どんな無能な者でも絶大な権力をふるうことが可能なのです。
更新:11月22日 00:05