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シリコンバレーで働く人の教訓 「お金の知識があれば人生を変えられる」

2019年04月30日 公開
2020年07月21日 更新

酒井潤(シリコンバレー・エンジニア)

アメリカでビザを取得できる外国人

私の友人の1人に、「世界的に活躍する写真家になりたい」という夢をもつ香港出身のエンジニアがいました。彼は最初、アメリカでビザを取得するために、MBAを取りに留学していました。

ただ、MBAを取得しても、アメリカではビザが下りません。それを知った彼は、途中で専攻をITに変更しました。その後、IT企業で働き、10年間働いたところで永住権を獲得。その瞬間に会社を辞めて、写真家になりました。

そもそも、アメリカのビザを取得できる外国人のうち、6割はエンジニアです。ほかはCPA(公認会計士)など、金融関連の特殊能力がなければ、ビザはまず下りないと考えてよいでしょう。

友人の彼は、アメリカに拠点を置きながら、香港やその他の海外にも呼ばれて写真を撮っているようです。日本は島国のためか、最初から海外で働くという選択肢をもたない人が多いように思います。

しかし、広く世界を見渡して考えてみることで、人生のどこかのタイミングで「好きなことをして生きていく」ことが、それほど難しいことでないことに気付くかもしれません。

お金の話ばかりしていますが、お金の知識があれば、自分の人生を変えることができる、と知ってもらいたいのです。

そのため、繰り返しお伝えしています。お金に関して無知であることは、とても危険です。

今日食べたもの、いま着ている服、観て楽しんでいるテレビ番組、すべてお金があるからこそ実現している――あらためてそのように考えてみてください。

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