「父は円谷プロの爆破担当」 斎藤工が明かす“ウルトラマンとの意外な関係”

チームでつくり上げた神永という男

――『シン・ウルトラマン』で演じた神永については、どんな人物だと捉えていますか。

【斎藤】良くいえばミステリアス、悪くいえば孤立した男ですね。彼は禍特対の作戦立案担当官としては非常に頼もしく、実際に高いスペックをもっています。でも、言葉数が少なくて、周囲からすれば何を考えているのかわからない。群れることに抵抗があって、協調性に欠ける人物なんです。

ただ、周りとの調和の意識をもち合わせていない神永の姿は、じつは僕自身の実生活とどこかで重なる気もしていて。ですから、その点は自分なりに上手く表現できたと思います。

――役づくりで心がけていたことは何でしょう。

【斎藤】僕個人で何かを意識するというよりは、今回のプロジェクトを背負う樋口さんや尾上（克郎・准監督）さん、そして共演者やスタッフの皆さんと、密にコミュニケーションをとりながら調整していきました。

ウルトラマンという秘密を抱えた神永の振る舞いや表情については、チームとしてつくり上げていったつもりです。物語のなかで、神永が禍特対のメンバーの個性を理解し始めて、吸収していく様子が描かれます。そんな神永の「人間」としての成長ぶりも見どころの一つです。

『シン・ウルトラマン』2022年5月13日（金）全国東宝系にて公開。［(c)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会　(c)円谷プロ］