2019年03月20日 公開
2022年05月31日 更新
写真:阿久津知宏 通訳:近藤奈香
<<日本の読者に向けて特別に語り下ろした新著『お金の流れで読む 日本と世界の未来』(PHP新書)は発売から僅か1カ月で14万部を突破している、「世界三大投資家」の一人、ジム・ロジャーズ氏。
芸能活動と並行してアパレルブランド「幸福洗脳」を立ち上げるなど実業家としても活躍し、3月16日には新著『労働2.0 やりたいことして、食べていく』(PHP研究所)を刊行したオリエンタルラジオの中田敦彦氏。
かねてから「投資に興味がある」と公言する中田氏は、ロジャーズ氏にいかなる問いをぶつけるのか。>>
※本対談は、Voice5月号(4月10日発売)に掲載予定です。
【中田】 本日はお会いできて光栄です。『お金の流れで読む 日本と世界の未来』、とても面白く拝読しました。
【ロジャーズ】 ありがとうございます。中田さんはコメディアンやミュージシャン(音楽ユニット「RADIO FISH」のパフォーマー)として活躍するだけではなく、ファッションの世界でもビジネスを展開しているそうですね。
【中田】 昨年の秋に、「幸福洗脳」というファッションブランドを立ち上げました。現在は東京の乃木坂に店舗を構えています。
【ロジャーズ】 とても忙しそうですね。私には、あなたのようなハードワークはできそうにない(笑)。
【中田】 ジムさんにご教授いただきたいことがたくさんあるのですが、まずはやはり「投資の極意」を伺いたいと思います。
ここ数年、日本人の多くが投資に興味をもち始めています。しかし苦手意識があるからか、結局は貯蓄を選びがちです。かく言う僕も、投資をやりたいと考えながらもスタートできていない一人です。
【ロジャーズ】 なるほど。中田さんは「投資は簡単ではない」と考えているのですね。だからこそ、投資を始める踏ん切りがついていない。違いますか?
【中田】 そうかもしれません。僕は、もっと多くの日本人が投資をしたほうがいいと思うんです。みんなが貯蓄に走るばかりでは、経済も活性化しませんから。
【ロジャーズ】まず申し上げたいのは、中田さんの「投資は簡単ではない」という感覚は正しいということ。新聞や雑誌、インターネット上は投資による儲け話で溢れています。もはや数え切れないほどです。
記事を読んだ方は「自分も投資で億万長者になれるのでは」と思うかもしれない。しかし、投資とは誰もが儲かる簡単なゲームではない。実際には多くの人間が失敗をしている。まずはその現実を直視しないといけません。
更新:11月21日 00:05