2017年05月08日 公開
2022年12月28日 更新
加えて一律の登山禁止は、他の高校生のチャレンジの芽を摘んでしまうことになります。
僕は高校時代、立川女子高等学校の山岳部がヒマラヤの未踏峰を登頂したニュースを聞いて驚き、勇気をもらいました。立川女子山岳部の指導はスパルタ式で、40㎏の重さを背負わせて非常階段を登るなど、女子高生があらゆる最悪の事態を想定した訓練を行なっていました。負荷の強いトレーニングを毎日のように積み重ねて万全の準備をして高峰に挑み、見事に成果を上げたわけです。こうした努力を無に帰そうとする教育委員会の考えはあまりに安易です。
もちろん、どれほど気を付けても起きてしまう事故はあります。しかし、今回は明らかにそうではない。立川女子山岳部のように「最悪の事態」を念頭に置いていれば、回避できた事故です。その意味で「引率者のスキルアップをいかに図るか」こそ本来、取り組むべき課題であると思います。
更新:11月23日 00:05